ミシュラン以外にも知っておきたい、日本食レストラン採用担当者が知っておくべき世界のレストランアワード

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レストランを評価するシステムとして世界的に最も知名度があるのはミシュランかと思いますが、ミシュラン以外にも食通が注目する世界のレストランアワードやレストランランキングはいくつもあります。今回は、日本食レストランの採用担当者が知っておくべき世界のレストランアワードをいくつか紹介したいと思います。

※日本食レストランとミシュランに関して興味のある方は、和食エージェントの以下の記事をご参照ください。

Is it Possible to Hire Michelin Chefs in Japan?

Value of the Michelin Star for Japanese Restaurants

What Japanese Cuisine Categories Are There in the Michelin Guide as of September 2022?

1. The world’s 50 best restaurant

ミシュラン以外で業界が注目するレストランアワードとしては、まずはThe world’s 50 best restaurantが挙げられるでしょう。2002年にイギリスの出版社が発行する飲食店向け雑誌「Restaurant」でスタートしたこのアワードは、料理人やライター、インフルエンサーなどから選ばれた1,000人以上の審査員が過去18か月以内に実際に食べたことのあるレストランの中から、10店舗を選び投票します。

東京、ロンドン、パリのように特定の地域にあるレストランを覆面調査員が評価していくミシュランガイドと異なり、The world’s 50 best restaurantは全世界のレストランを対象とし、審査員が実際に食べたお店を評価するため、これまでミシュランが選考の対象としていなかった地域や国の飲食関係者にもスポットがあたるようになり、世界中の飲食関係者が注目するアワードになりました。

2023年6月に発表された最新のランキング2023ではイノベーティブな懐石料理として知られる東京の傳(DEN)が21位に選出されており、1位のレストランとしてはリマにあるCENTRALというペルー料理店が選出されています。

2. La Liste

2015年にフランスの観光開発機関であるAtout Franceの関係者の提案によってスタートしたLa Listeは、1000以上のレストランガイドブックや出版物、世界中のレストランレーティング、クチコミ情報を集め、独自のアルゴリズムで点数をつける近未来型のレストランガイドです。この情報の中には、ミシュラン、ゴーエミヨ、The world’s 50 best restaurant、日本の食べログなども含まれているといわれています。

レストランの評価は100点満点で、上記1000位までが発表されています。最新のランキングだと東京の懐石料理店「松川」が97.50点で5位、岐阜の郷土料理店「柳家」が98.00点で4位、東京の鮨店「鮨さいとう」が99.00点で2位となっており、1位は99.50点で、ストックホルムのFrantzén、パリのGuy Savoy、ニューヨークのLe Bernardinの3店舗が選ばれています。

3. Gault & Millau

Gault & Millauは2人のフードジャーナリスト、アンリ・ゴ(Gault)とクリスチャン・ミヨ(Millau)によって、1972年にパリにて創刊されたレストランガイドです。 現在このガイドが展開されている世界15カ国に共通の基準のもとで、「予約の電話から見送りまで」を評価の対象とし、20点満点中0.5点刻みの点数と、それに応じたトック(フランス語で「コック帽」の意)の数(1~5トック)で評価が行われています。

覆面調査員による評価という点ではミシュランと共通していますが、Gault & Millauはシェフやレストランサービススタッフにフォーカスする傾向があり、この点でミシュランと異なっています。これまで、アラン・サンドランス、ジョエル・ロブション、ギィ・サヴォワ、マルク・ヴェイラ、ピエール・ガニェール、ミッシェル・ロスタンなどの若手のスターシェフを見出したことで、世界的な食通から評価は高めてきました。

2023年3月には Gault & Millauの日本全国版が発表され、最高評価となる「5トック」を獲得した店は、龍吟、松川、かんだの3店舗ですべて東京にある日本料理店です。

4. その他のレストランアワード

世界的に有名なレストランアワードを3つ紹介させて頂きましたが、上記以外にも各国や地域で注目されている賞やレストランガイドはたくさんあります。

例えば、中国において食通が注目しているのが、中国のグルメクチコミサイトを運営する美団点評が2018年より発表している飲食店格付けガイド「黒真珠」です。美団点評がつながっている中国を中心とした700万軒以上の飲食店の中から300店舗程度しか選ばれないという点でも注目に値するかと思います。

また、オーストラリアにおいて信頼度が高いガイドとしては40年以上の歴史を誇るAustralian Good Food Guideが挙げられるでしょう。

では、日本食発祥の国である日本ではどうでしょうか。一般的にミシュランの人気が根強いものの、日本独自のレーティングサイトとしては月間ユーザー数8,800万人を誇る「食べログ」というウェブサイトが挙げられるでしょう。毎年発表される食べログアワードでは、約90万店舗の中からGold30店舗、Silver 100店舗、Bronze340店舗が選出されています。

日本ではさらに食のジャンルに特化し、業界内で注目されているアワードもあったりします。例えば、TRY(Tokyo Ramen of the Year)。「東京で一番うまいラーメン店を決める」というコンセプトで2000年にスタートしたこの賞は、集客にも大きな影響力を及ぼすことで知られています。

これ以外にも、まだまだ知られていないレストランアワードは各国にあるかと思います。レストランの受賞歴はシェフのスキルを評価するポイントのひとつになりますが、他にもチェックすべきポイントはいくつもあります。日本人シェフの採用や評価にサポートが必要な場合は和食エージェントまでお問合せください!

5. 採用に困ったら?

「日本人寿司職人に向けた自分の店のアピールポイントが分からない」
「こんな人材採用したいのですが、どうやっていいかわからない」
「以前自分たちで採用活動して失敗したので、今回は人材会社で本当に良い寿司職人を見つけてほしい」
「日本語ができるスタッフがいないので、日本人採用業務を丸投げしたい」

など採用に困りごとがありましたら、和食エージェントにまでお気軽にご相談ください。

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