台湾での和食シェフ就職ガイド
1. 台湾における日本料理マーケットの動向と機会

台湾では日本食ブームが定着しており、和食レストラン数は年々増加しています。日本料理は異国料理の中で最大の市場シェアを占め、寿司や居酒屋、懐石など多彩な業態が進出しています。特に近年は高級和食の人気が高まり、コロナ後には高価格帯の店が続々オープンしています。
市場規模の拡大
台湾人の日本食消費額は年間約400億ニュー台湾ドル(約1,800億円)に達するとされ、多くの日本有名店が台湾進出を狙っています。焼鳥屋の鳥貴族や天ぷらの老舗など、新規出店計画も相次ぎ活況です。
高級店の台頭
和食人気に伴い、高価格帯店の需要が拡大しています。高単価業態への抵抗感が薄れつつあり、ある和食チェーンでは客単価をNT$300(約1,300円)からNT$3,000(約13,000円)に引き上げても安定経営を達成しました。ミシュラン星付き寿司店「寿し芳」も台北に進出し話題となっています。
幅広いジャンル
寿司、焼肉、居酒屋、天ぷら、ラーメン、蕎麦・うどんなどあらゆる日本食ジャンルが台湾で愛されています。とりわけ寿司・刺身やラーメンは根強い人気があり、台湾は「日本国外で最も日本食がおいしい都市の一つ」と評されるほど質の高い店が揃っています。台北市内では本格的な割烹や懐石も増えており、経験豊富な和食人材へのニーズが高まっています。
2. 一般的な求人ポジションと役職
台湾の日系・和食レストランで募集される主な職種と役職は以下の通りです。日本国内と同様の役職体系が導入されており、経験やスキルに応じてポジションが用意されています。
料理長(ヘッドシェフ)
キッチン全体の統括責任者です。メニュー開発、食材管理、スタッフ指導など調理場全般を取り仕切ります。高級店では寿司長や総料理長と呼ばれることもあります。
副料理長(スーシェフ)
料理長を補佐し、現場の実務を指導・管理します。料理長不在時の代理役を務めるポジションで、調理とマネジメント双方の能力が求められます。
寿司シェフ・板前
カウンターで寿司を握る職人や和食全般を担当する料理人です。一品一品の仕込みから盛り付けまで担い、握りや刺身の技術でお店の顔となる重要な役割です。高級寿司店では寿司料理長・寿司職人として求人されるケースもあります。
キッチンリーダー/シェフ(調理スタッフ):
小規模店や居酒屋業態などで使われることがある肩書きです。現場のチームリーダーとして調理実務を牽引し、新人指導や衛生管理なども担当します。実質的には料理長補佐あるいは主任クラスのポジションです。
店長・マネージャー
店舗全体の運営管理を担う役職です。調理だけでなく売上管理やサービス品質も統括します。日系企業経営の店では日本人店長を募集することもあり、調理経験に加えて経営視点が求められます。
※このほか、規模の大きい飲食グループではエグゼクティブシェフ(統括料理長)やフードディレクターなどのポジションが設けられる場合もあります。自分のキャリアや得意分野に合わせ、狙いたい役職を明確にしておくと良いでしょう。
3. 平均月給と契約形態

給与水準はポジションやお店の業態によって幅がありますが、日本と比べても遜色ない待遇が提示されるケースが増えています。以下は目安となる月給レンジと契約形態の特徴です。
料理長クラスの給与
高級店の料理長ポジションでは月給NT$100,000~150,000(約45~67万円)程度が期待できます。実際、台湾進出するミシュラン星付き寿司店の求人では「月収16万台湾ドル(約56万円)」+住宅提供などの好待遇が提示されています。実力次第ではNT$180,000(約80万円)に達する求人もありました。
中堅シェフ・副料理長:
副料理長クラスや中規模店の料理長では月NT$60,000~100,000前後(約27~45万円)が一つの目安です。たとえば台北市内の和食店シェフ求人で「月給40,000~100,000NTD」(約18~45万円)のレンジが提示されています。経験豊富な副料理長級でNT$80,000台、若手シェフでNT$60,000台といった水準です。
一般調理スタッフ
和食調理スタッフや寿司職人見習いなどの場合、月給NT$30,000~50,000程度(約14~23万円)からのスタートが多いようです。未経験可の求人では月NT$25,000台(約11万円)もありますが、経験者であればNT$40,000以上は十分可能です。なおサービス料やチップ制度がある店では、別途手当が付く場合もあります。
賞与・昇給
年間賞与(ボーナス)は企業や業績によりますが、日系企業経営店では年1~2ヶ月分程度支給される例もあります。昇給制度が整っているところも多く、勤務実績に応じて定期昇給やインセンティブが期待できます。
福利厚生
台湾の正社員契約では労働保険・健康保険への加入が義務付けられており、医療費補助など公的保障が受けられます。求人によっては住宅手当や社宅提供、航空券支給(年1往復)、食事補助など独自の福利厚生が付与されることもあります。実際、住宅費用を会社が全額負担する求人例も見られます。
契約形態
日本人が台湾で働く場合、現地法人との直接雇用(現地採用)が基本です。正社員(無期雇用)が中心ですが、試用期間3~6ヶ月を経て正式契約となるケースがあります。一方、日本の本社社員として派遣される駐在員契約では、年収ベースで700万~800万円+住居補助などの手厚い条件となることもあります。駐在待遇の場合、給与は日本円で支給され、日本の社会保険にも継続加入できるメリットがあります。ただし任期(例:3年契約)や帰任条件が定められる点は押さえておきましょう。
※台湾の物価水準は日本と大きく変わらないため、給与額の数字以上に生活水準も日本と近いことに留意が必要です(詳細は次項参照)。提示された給与が現地でどれくらいの暮らしを維持できるか、契約前にシミュレーションしておくと安心です。
4. 台湾の生活費とライフスタイルの考慮点(台北など主要都市)

海外就職に際して生活コストや現地での暮らしやすさは重要な検討材料です。台湾の生活費は日本と比べ極端に安いわけではなく、都市部ではむしろ日本の地方都市より高い部分もあります。ただ、日本人にとって生活環境に馴染みやすく、快適に暮らせる要素が多いのも台湾の魅力です。
物価水準
台北市の消費者物価指数は東京とほぼ同水準で、家賃を含めた生活費は東京よりわずか10%低い程度とのデータがあります。つまり、「台湾=物価が安い」という先入観は捨て、都会で暮らすコスト感覚は日本と近いと考えた方が良いでしょう。一方で台南・高雄など地方都市では台北より家賃や物価が下がるため、勤務地によって体感的な生活費は異なります。
住宅費
台北の家賃相場は日本の大都市並みです。市内中心部のワンルームマンションは月NT$15,000~20,000(6~9万円)程度、少し郊外に行けばNT$10,000台前半(4~6万円)もあります。東京と比べ台北の住宅コストはほぼ同等との分析もあり、住居にかかる支出は決して軽視できません。駐在員待遇で住宅補助が出る場合は大きな助けとなります。
食費
外食は台湾の方が安く、街角の食堂や夜市の小吃(B級グルメ)ならNT$100-150(約450~670円)も出せばお腹いっぱい食べられます。一方でスーパーマーケットの食材価格は日本と同等か場合によっては高めです。実際、「台北の食品雑貨の物価は東京より高い」という指摘もあり、輸入品や高品質な生鮮品は割高になります。自炊派の方は日本から調味料を持ち込む、日本食食材店(台北ならミツワやJASONSなど)を活用するなど工夫すると良いでしょう。
交通費
台北の公共交通機関(MRT〈地下鉄〉やバス)は初乗り20元前後と非常に安価で、市内移動のコストは抑えられます。月額定期もお手頃で、通勤負担は軽いです。タクシー初乗りも70元(約320円)程度と日本より安く、深夜でも気軽に利用できます。交通インフラは整備されており、日本人にも利用しやすいです。
治安・医療
台湾は総じて治安が良好で、街中を歩いていて日本と変わらない安心感があります。都市部でも深夜の一人歩きが比較的安全と言われます。医療面でも、日本語対応可能な病院やクリニックが台北には複数あり緊急時も安心です。国民健康保険に加入すれば医療費自己負担は一律10%程度と安く、長期的な健康管理コストも抑えられます。
親日的な環境
台湾社会は親日的で知られ、初対面でも日本人と分かると歓迎してくれる人が少なくありません。日本語表記の商品や看板も多く、生活の中で言葉のハードルを感じにくいでしょう。日本食レストランや日系デパートも充実しており、「日本の延長」のような快適さを享受できます。ただし文化が同じではない点は理解し、現地の習俗(旧正月や中秋節の過ごし方など)にもリスペクトを持って馴染むことが大切です。
5. 日本人シェフ向け就労ビザと入国手続き

台湾で合法的に働くには就労ビザ(労働許可)と居留証が必要です。日本人シェフの場合、専門人材として比較的ビザは取得しやすい分類に入りますが、いくつか満たすべき条件があります。以下に就労ビザ取得のポイントと手続きをまとめます。
就労ビザ発給要件
台湾労働部の規定では、外国人を雇用するには基本月給がNT$47,971以上であることが求められます。さらに以下のいずれかの資格要件を満たす必要があります
・修士号または博士号を取得していること
・学士号取得者で2年以上の職務経歴があること
・専門職業の資格証明を有すること(調理師免許など)
・5年以上の実務経験があり特殊な技能を持つこと
・多国籍企業から1年以上の駐在派遣命令を受けた者であること
日本人シェフの場合、学歴不問でも調理経験5年以上あれば④に該当しビザ申請が可能です。実務経験を証明するため、前職の在職証明書や推薦状を用意しておきましょう。
職種区分
日本料理シェフの就労ビザ申請は、「その他中央主管機関承認の職業(飲食業のエグゼクティブシェフ・料理人)」というカテゴリで扱われます。このため上記の要件さえ満たせば、和食シェフとして正式に労働許可を取得できます。許可される在留期間は通常1年更新で、継続雇用される限り更新手続きを行い滞在延長が可能です。
現地雇用主の要件
飲食店が外国人シェフを雇用する際には、台湾人シェフとの雇用比率に関する規定もあります。例えば*「日本人シェフ1人につき台湾人シェフ1人の雇用が必要」*といった条件が課され、人員構成のバランスがチェックされます。これは現地雇用機会の保護目的のルールで、小規模店では注意が必要です(日本人1名のみを厨房に置くことは不可となる可能性があります)。
ビザ取得の流れ
基本的には雇用企業が代理で申請します。台湾側の会社が労働許可申請を行い、許可証が発行されたら日本にある台湾窓口(交流協会=現・台北駐日経済文化代表処など)で就労ビザの申請・発給を受けます。その後入国し、所定期間内に居留証(ARC)を現地移民署で取得します。一連の手続きは雇用先やエージェントがサポートしてくれる場合が多いですが、自身でも必要書類(卒業証明書、経歴証明、健康診断書など)を事前に準備しておきましょう。
健康診断
就労ビザ・居留証の取得には健康診断証明の提出が義務付けられています。内容は胸部X線(結核検査)、寄生虫検査、梅毒血清検査、麻疹・風疹の抗体証明など多岐にわたります。日本の指定医療機関で英文の健診書類を用意するか、入国後すみやかに台湾の病院で健康診断を受けて提出する必要があります。特に予防接種歴の証明(麻疹・風疹ワクチン2回接種など)は漏れがないよう確認してください。
その他ビザ情報:
30歳以下であればワーキングホリデー制度で1年間滞在し現地就労する道もあります(ただし飲食フルタイム就労には労働許可が別途必要)。また居留証を5年以上保持し連続居住すれば永住権(APRC)取得のチャンスもあります。将来的な定住を視野に入れる場合、永住申請要件(期間や収入基準)についても把握しておくと良いでしょう。
6. 現地の採用・面接慣行(実技テスト、語学要件など)

台湾での採用プロセスは、日本での就職活動と似ていますが、調理業界特有の選考ポイントがあります。履歴書・職務経歴書の書類選考を経て面接となりますが、シェフ職ならではの実技審査や言語面の考慮事項に注意しましょう。
テストクッキング(実技試験)
シェフや料理長クラスの採用では、面接時に試料理(トライアルクッキング)を求められる場合があります。実際に寿司を握ったり、指定の料理を作って提供し、味や盛り付け、衛生意識などをチェックされます。例えば握り寿司ならシャリの酢加減や握りの一貫ごとの大きさ、包丁さばきなどプロの目で細かく評価されます。持参した包丁で自分の得意料理を披露するケースもあるため、事前にシミュレーションして備えましょう。
言語スキルの期待値
幸いなことに語学力不問とする求人も多く、実力があれば日本語のみで採用されるチャンスもあります。実際「料理長は日本人なので中国語が話せなくても問題ありません」という募集例もありました。ただし、職場での円滑なコミュニケーションや現地生活のために基本的な中国語は習得しておくことを強くおすすめします。特に食材名や調理に関する中国語、スタッフへの簡単な指示出し(例:「〇〇を切って」「鍋を火にかけて」など)を覚えておくと現場で重宝します。また若い台湾人スタッフは日本語を少し理解できる場合もありますが、英語または中国語で意思疎通できれば信頼関係を築きやすいでしょう。
面接方法・回数
海外採用ではまずオンライン面接(ZoomやTeamsなど)で一次面談が行われることが一般的です。日本在住の応募者であれば、現地採用担当者やオーナーシェフとリモートで顔合わせをし、経歴や志望動機を問われます。その後、現地店舗での最終面接や実技テストに進む流れが多いです。高級店ほど面接回数が2~3回に及ぶこともありますが、その分ミスマッチを防げるメリットと捉えましょう。場合によっては短期渡航して店舗で数日間のトライアル勤務を打診されるケースもあります。スケジュールに余裕があれば積極的に応じ、自身をアピールする好機としましょう。
面接時の留意点
台湾の面接では、礼儀正しさや熱意に加え、現地で働く明確な意思が重視されます。例えば「なぜ台湾なのか」「台湾で実現したいことは何か」といった質問が予想されるので、自分の言葉で語れるよう準備してください。また、日本での実績や得意料理について具体例を挙げて説明すると説得力が増します。加えて、面接の冒頭や終了時には中国語で「您好(こんにちは)」「謝謝(ありがとうございます)」など一言でも挨拶すると印象が良いでしょう。台湾流の丁寧さを見せることで、語学力以上に本気度と適応力を評価してもらえる傾向があります。
7. 文化的留意点と職場スタイルの違い
台湾の職場文化や働き方には、日本と共通する部分も多い反面、独自の慣習やスタイルも存在します。現地で円滑に働くためには、文化の違いを理解し尊重する姿勢が大切です。以下に主なポイントを挙げます。
コミュニケーションと挨拶
台湾の職場では、同僚や部下に対して労いの言葉を頻繁に掛け合います。例えば一日の仕事終わりには「辛苦了(シンクーラォ)!」と互いに声を掛けます。これは日本語の「お疲れ様です」に相当し、目上にも目下にも使える便利な表現です。また自己紹介の場では「請多指教(チントゥオジージャオ)=ご指導よろしくお願いします」といった謙虚なフレーズも好まれます。面接や勤務初日にこうした台湾特有の表現を自然に使えると、チームに溶け込みやすく高評価につながるとされています。
人間関係と上下関係
台湾人はフレンドリーで親切ですが、職場では基本的な礼儀と上下関係を重んじます。年長者や上司には「○○師傅(シーフー、~マスター)」など敬称を付けたり、敬語に相当する丁寧な言い回しを使ったりします。ただし、日本の伝統的な板前文化のような厳しい縦社会一辺倒ではなく、意見交換は比較的オープンです。若手スタッフでも提案や質問がしやすい雰囲気の職場も多く、良いアイデアは年次に関係なく採用されるケースがあります。日本人シェフとして赴任する場合も、謙虚さを持ちつつ積極的にコミュニケーションを図ると信頼を得やすいでしょう。
労働環境と働き方
台湾の労働法規は従業員保護の観点が強く、週休二日制や残業代の支払いが法定で整備されています。多くの飲食店で週2日休み(シフト制)が導入され、求人票にも「完全週休二日」「残業月20時間以内」など明記されている場合があります。そのため、日本の外食業界でありがちなサービス残業や月300時間労働といった過酷な状況は起きにくく、ワークライフバランスは日本より良好と言えます。もっとも繁忙期(旧正月や大型連休前など)は長時間勤務になることもありますが、その際はしっかり時間外手当が支給されます。労働時間管理は法律遵守が基本のため、雇用契約書に定められた待遇や休日日数はきちんと守られると考えて良いでしょう。
職場の雰囲気
台湾の和食店では日本人経営者・料理長の下に台湾人スタッフが働いているケースも多く見られます。そのような職場では、日本語と中国語が飛び交うバイリンガルな環境になることもしばしばです。最初は戸惑うかもしれませんが、スタッフ同士が助け合う温かい職場も多く、「家族」のような一体感を大事にする台湾人気質に触れられるでしょう。仕事後に皆でまかないや夜食を囲んで団欒する、といった光景も台湾の飲食業界ではよく見られます。こうした時間を通じてチームの結束が強まり、人間関係がフラットで和やかなのも働きやすさにつながっています。
食文化の違い
お客様の嗜好や食習慣にも日本との違いがあります。例えば台湾では日本料理にもパクチー(香菜)を好んで添える方がいたり、醤油に甘味を加えた台湾風醤油が市販されていたりします。刺身の食べ方一つ取っても、わさび醤油を好む人、醤油を付けず素材の味を楽しむ人など様々です。台湾人は基本的に日本の食文化に理解が深く受け入れてくれますが、提供する側として現地の味覚の傾向を知っておくと良いでしょう。たとえば「濃すぎない味付けが好まれる」「脂っこい料理にはさっぱりした箸休めを添える」といった傾向があります。現地スタッフからも意見を聞きつつ、台湾人にも喜ばれる味を追求するとリピーター獲得につながります。
8. 台湾のF&B業界で成功するための実践アドバイス
異国の地で働く上で、事前に知っておくと役立つ実践的なTipsをまとめます。台湾ならではの環境を味方につけ、持てる力を最大限発揮するために以下の点を意識してみてください。
中国語の基礎習得
やはり現地の言葉が多少でもできると強いです。特に厨房で飛び交う食材名や調理動詞の中国語は覚えておきましょう。「切る=切(チエ)」「焼く=烤(カオ)」「醤油=醬油(ジャンヨウ)」など頻出単語を押さえるだけでも現場で役立ちます。またスタッフとの雑談用に簡単な日常会話も学んでおくと良いでしょう。台湾華語検定(TOCFL)で高スコアを取っておけば履歴書でアピールにもなります。実際、TOCFLレベル4以上を取得している日本人は書類選考通過率が大幅に高まるとのデータもあります。語学は一朝一夕にはいきませんが、コツコツ勉強した成果は必ず現場で生きます。
現地食材の有効活用
台湾は海の幸・山の幸ともに豊富な食材の宝庫です。南国特有の魚介や野菜、フルーツなど日本にはない素材も多く、これらを和食に取り入れることで差別化できます。例えば台湾近海で獲れる新鮮なマグロやシイラを握りネタに使ったり、蓮霧(レンブ)や釈迦頭(バンレイシ)といった果物をデザートや前菜にアレンジするなど工夫の余地は無限大です。現地の市場に足繁く通い、生産者から直接話を聞くのもおすすめです。旬の素材や仕入れルートの開拓は、シェフとしての強みにつながります。台湾のお客様にも「日本人シェフが台湾食材を魅力的に料理してくれた」と喜ばれ、評判作りにも貢献します。
ネットワーク作り
人脈は財産です。台湾で活躍する日本人シェフ同士の横のつながりや、現地の料理人仲間との交流を大切にしましょう。在台日本人コミュニティでは情報交換の場があり、住まいやビザ、仕入先に関する有益なアドバイスをもらえることがあります。台湾人の料理仲間と親しくなれば、ローカルならではの知見(人気店の動向、新鮮な食材が手に入る場所など)を教えてもらえるかもしれません。料理コンクールやフードイベントにも積極的に参加し、自身の存在をアピールするとともに業界ネットワークを広げる努力もしてみてください。その先に新たなキャリアチャンスが生まれる可能性もあります。
ローカルマーケットの理解
台湾の消費者動向やトレンドにも目を配りましょう。たとえば健康志向ブームに合わせて減塩・低油メニューを打ち出したり、Instagram映えを意識した盛り付けを考案するのも一つの戦略です。台湾ではSNSで話題になった店に行列ができる傾向があるため、ビジュアルやストーリー性も重視すると効果的です。また旧正月(春節)や中秋節など台湾の伝統行事に合わせた期間限定メニューやサービスを提供すると地元のお客様に喜ばれます。日本の行事(正月や祭り)とのコラボ企画なども話題作りになりますので、両国の文化を融合させたプロモーションで差別化を図りましょう。
体調管理と衛生対策
熱帯に近い台湾の気候は高温多湿で、日本以上に衛生管理に気を遣う必要があります。食材の鮮度管理や冷蔵・冷凍設備のチェックはもちろん、厨房の温度・湿度にも注意を払いましょう。夏場は食中毒防止のためにも日本以上に小まめな手洗いや消毒が求められます。また自身の健康管理も重要です。慣れない環境では知らず知らず疲労が溜まるものですから、オフの日はしっかり休養しリフレッシュしてください。労働ビザ更新時には定期的な健康診断も必要になるため、日頃から生活リズムを整えベストコンディションで働けるよう心掛けましょう。
9. 和食エージェント(Washoku Agent)による就職支援サービスの活用
最後に、台湾での就職を目指す和食シェフの強い味方となる「Washoku Agent(和食エージェント)」のサービスについてご紹介します。海外の和食業界に特化した人材エージェントを上手に活用することで、求人情報収集から内定後のフォローまでスムーズに進めることができます。
和食エージェントとは
海外の飲食店の求人・料理人の転職支援に特化したプラットフォームですwashoku-agent.com。マレーシアを拠点とする日本人運営チームが、日本人シェフの海外進出をサポートする目的で設立しましたwashoku-agent.com。世界各国(アジアはもちろん欧米や中東まで)の和食・寿司シェフ求人を多数掲載しており、台湾の求人も豊富に取り扱っています。
サービス内容
応募者はサイト上で無料登録することで、最新の求人情報を閲覧・応募できます。求人へのエントリー後はエージェント担当者が付き、書類選考の調整、面接日のセッティング、条件交渉など採用決定まで丁寧にサポートしてくれます。さらにビザ申請や渡航準備に関するアドバイスも受けられるため、初めて海外で働く方でも安心です。
安心のサポート体制
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実績
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こんな人におすすめ
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参考
・nommagazine.com:台灣餐飲市場的異國料理品牌發展軌跡
・cna.com.tw:鎖定日料商機 靜岡天婦羅名店插旗台灣
・nexttv.com.tw
elife.co.jpelife.co.jp:台人年吃400億日本料理! 餐飲集團紛紛轉型 搶攻高單價市場
・kamome.asia:シェフ (ID:136988)
・washoku-agent.com:【台湾】日本のミシュラン取得店が台湾に新規OPENするお店で寿司料理長募集!
・findchef-agent.jp:アジアの求人情報
・xn--pckua2a7gp15o89zb.comxn--pckua2a7gp15o89zb.com:求人ボックス
・thenewslens.com:The News Lens
・taiwanmaster.com:台湾で仕事したい人必見!就労ビザと給与と労働環境について。
・linkbiz-tw.com:台湾進出/会社設立専門サイト
・cdc.gov.tw:Items Required for Health Certificate for Residence in Taiwan
・reeracoen.tw:【2023】台湾での就労ビザを徹底解説!日本人が台湾で働くには?
・doda.jp:doda
・note.com:台湾で働きたい人必見!華語文能力測験(TOCFL)のスコアと就職への活かし方


