海外転職したい料理人・寿司職人必見!採用される確率があがる方法とは?5つのポイントを解説!
海外で料理人として活躍することを目指すなら、どのようなスキルや経験が求められるのでしょうか?
最近は料理人、特に寿司職人の海外転職が大きく取り上げられ、円安の近況も相まって、海外転職に興味を持つ料理人の方が増えてきております。
私たち和食エージェントは、日本人料理人に特化したキャリアコンサルタントとして、多くの料理人の海外転職を支援しているプロフェッショナルです。また世界26カ国にクライアントをもち、16カ国に日本人料理人の採用支援実績があり、その経験から海外の年収、給与、収入やリクルートメントに精通しています。
そこで、 ここでは、私たちプロフェッショナルの観点から、特に海外のレストランや飲食業界で、どのような料理人・寿司職人が採用されやすいのか「5つの特徴」で紹介します。
英語が話せる
海外で働く以上、最低限の英語力は必須です。お客様とのコミュニケーションはもちろん、キッチン内での指示やスタッフとのやり取りでも英語を使う場面は多くあります。それに加えて、海外のレストラン経営者は圧倒的に現地人オーナー(日本語が話せない)の割合が多く、レストランのコンセプトやマーケティングの方針、メニュー開発や味の趣向など、英語で正確に意思疎通をする必要があるシーンが多いのです。
そこで、日常会話レベル以上の英語力があることで、選択できる求人機会の幅が広がり、海外転職を実現させる可能性も広がります。
ミシュラン店や名店、有名シェフのもとで勤務した経験がある
海外では、実績が評価されることが多く、ミシュラン星付きレストランや名の知れた店、有名シェフのもとでの勤務経験があると大きな強みになります。こうした経験を持つことで、採用する側は応募者の技術水準を保証できるので、即戦力としての評価を得やすくなります。
また、食材の扱いや調理技術に関する高度なノウハウを持っていることが証明にもなるため、より良い条件で採用される可能性が高まります。
また過去の経歴と併せて、当時勤務していた会社(オーナー)、上司、同僚などから推薦状を取得できることは、さらにその経歴が保証されることになるので、海外転職を実現させる非常に有効な手段になります。
調理動画(寿司調理、魚の三枚おろし、大根のかつら剥きなど)を積極的に提供できる
海外の現地人レストランオーナーや採用担当者は、実際にどのような技術を持っているのか、お客様の前でどのような所作でサービスを提供するのか、などを視覚的に確認したいと考えています。
それは、履歴書や職務経歴書だけでは、過去に勤めていたレストランのレベルや、料理技術クオリティがイメージできない為です。
そのため、経歴の補足をするための材料として、調理動画を提供することは非常に有効です。
特に、寿司の握り方や魚の三枚おろし、大根のかつら剥きなど、日本料理の基礎技術を示せる動画は、採用判断の大きな材料になります。
また、寿司職人であれば、カウンターでの所作や提供する姿などを撮影した動画も、効果的なアピール材料となります。自分自身をアピールする手段として、積極的に活用しましょう。
マーケティング、プロモーションへの協力姿勢がある
近年、海外の飲食業界では、シェフ自身がレストランのマーケティングやプロモーションに関わることが増えています。特に海外ではシェフ自身の「ストーリー性」が重視されるため、自身の経歴や技術をどうマーケテイングに反映させるかも重要です。
そこでSNSを活用した情報発信や、メディアイベントへの参加、特別メニューの開発など、「レストランのブランド価値を高める活動に積極的な姿勢が取れるシェフだな」ということをアピールできると、採用の可能性が高まります。
そのためには、過去に勤務した店舗でSNSに登場した・もしくは運用した実績、個人でインスタグラムやTik Tokを頻繁に更新しているなどの実績を見せることで、ご自身がSNSマーケティングに協力的であることをアピールすることができます。
給与条件に妥協できる(先々の昇給を見込んで)
海外転職をする際、初めから高額な給与を期待するのは難しい場合があります。
メディアでは海外転職で給与が2倍、3倍になった、という情報がよく流れていますが、そこには落とし穴があります。
例えば、以下のような内容です。
・物価の高い国に就労したので、額面給与は2倍になるが、税金やその他控除、生活費を計算すると、手残り金額は少ない
・物価の高い国では提示された給与額が日本と比べて高く見えるが、実は現地の平均給与額を下回っていて、現地ではカツカツの生活が待っている
・給与が2倍、3倍と、すぐに収入が上がるような見せ方でメディアは報道しているが、実際には海外転職後3年から5年後の収入を出している例が多く、その途中のプロセスをメディアでは放送していない
それでは、収入の観点での海外転職をする一番の魅力はどこにあるのでしょうか?それは、3年後~5年後に得られる給与・年収・収入の上昇率が日本よりも高い、ことが挙げられます。
日本の昇給率が2024年度は33年ぶりに高水準を記録しましたが、それでも年5%台です。そのため、日本国内での転職後では、大幅な昇給に期待をすることは難しいケースが多いです。
それに対して海外では、実力を認められれば10%~20%以上の昇給のチャンスは十分にありますし、出資者を見つけてご自身の店を開き、経営メンバーとして収入を上げるケースも実際にあります。
そのため、海外転職では、海外就職の入り口としての機会を掴むことを最優先として、給与面の妥協をすることで、長期的にキャリアを築くという考え方も、成功へつながる一つの方法です。
まとめ
海外で料理人として成功するためには、語学力や技術力に加え、柔軟な姿勢やプロモーションへの関与など、幅広い能力が求められます。特に、動画での技術アピールやマーケティングへの協力姿勢を持つことで、採用される可能性がぐっと高まります。
ここに挙げた5つのポイントは必ずしも全て該当する必要はありません。
しかしながら、海外転職を希望する料理人が増えている中で、採用のチャンスを掴むには、ひとつでも多く、他者よりもアピールできるポイントを準備した方が、その確率を上げることができるのも事実です。
海外転職を目指す方は、ぜひこれらのポイントを意識しながら準備を進めてみてください!
私たち和食エージェントには、世界26カ国に求人クライアントがおり、各国の給与相場、手取り給与シミュレーション、ビザ取得事情などに精通したコンサルタントも在籍しています。
海外でのお仕事をお探しの際は、是非当社にご登録し海外転職のご相談をいただければと思います。