日本人シェフの内定辞退や早期退職を避けるためには?

せっかく希望通りの日本人シェフが見つかったのに、オファー後の内定辞退や、採用後の早期退職に頭を悩ましている人事担当者はけっこういるのではないでしょうか。

今回の記事が、日本人シェフ側の目線からみた海外就職時の不安点などを理解してもらい、内定辞退や早期退職を防ぐ一助になれば幸いです。

1. 日本人シェフの内定辞退

■ 日本人シェフの内定辞退率は20%以上?

日本で有名な転職エージェントのひとつであるマイナビが2021年に発表した調査によると、対面面接を含めて採用活動をした企業での内定辞退率は15.7%、100%オンライン面接だけで行う企業の場合は、内定辞退率が22.7%というデータが出ています。

この調査は飲食店に限らず一般企業を含めた調査結果ですが、日本人シェフの採用時における内定辞退率もこの数字に近いというのが私たちの感覚値です。日本人シェフの採用に関してはオンライン面接で行われるケースが多いため、20%以上の内定辞退率は覚悟する必要があると考えておいてください。

■ 内定辞退に至る理由と、その対処方法は?

日本人シェフが内定辞退に至る理由は、他国のシェフとあまり変わりはありません。給与や労働条件などの不一致、面接官の印象が悪かった、並行して応募した他店への内定が決まってしまった、などが主な理由として挙げられます。

ただ、日本人の国民性からか面接時にあまり自己主張をしない方が多いという点と、海外経験がない日本人にとっては、採用者側の想像以上に初めての海外就職は心理的ハードルがあるという点は、内定辞退を防ぐ上で知っておくべき重要なポイントです。

例えば給与や労働条件に納得いかない点があったとしても、面接の場での交渉を苦手とするがためにその場では特に主張することもなく面接を終え、内定オファー後に、やっぱり納得できないという理由で内定辞退というケースもありえます。

インタビュー時に現在の給料や労働条件、そして並行して応募している他店の面接状況などもうまくヒアリングしたうえで、候補者の希望条件を提示するようにしてください。そしてその希望条件に候補者が納得しているか、表情などをみながらしっかり確認されることをおすすめします。

また、もうひとつ理解頂きたいポイントは、海外経験がない候補者の海外に対する心理的ハードルです。日本人のパスポート取得率は20~25%程度と言われており、海外生活や日本語以外でのコミュニケーションに不慣れな方が多くいます。

英語が不慣れな候補者には、できる限り平易な英語でゆっくりコミュニケーションを取るようにしてください。また、候補者が内定承諾したあとに、ご家族から反対を受けやむなく内定辞退というケースもありえます。面接時には、ご家族のご意見なども一応確認しておいたほうがよいかもしれません。

そして、内定承諾後は、LINEなどのメッセージアプリなどでこまめに連絡を取れるようにして、入国するまでのビザ申請や生活準備までしっかりフォローアップすることが内定辞退を防ぐ上で重要になります。

2. 日本人シェフの早期退職

■ 3年以上勤続する日本人は全体の30%以下?

日本における飲食店員の定着率は低く、飲食店向けのオンラインメディアが2015年に実施した調査によると、3年以上勤続するスタッフは全体の40%程度というデータがあります。また一般的に海外で働く日本人シェフに関しては、3年後も残っているスタッフは30%以下と業界で囁かれていることもあり、日本人シェフの早期退職を防ぐことはお店の経営を軌道に乗せるうえでも至上命題であると言えます。

■ 早期退職に至る理由とその対処法は?

〇 内定承諾時の労働条件と、職務スタート後の相違

当初聞いていた話と実際の労働環境があまりに異なっていたため早期退職を決意した、という話は海外就職後の日本人シェフからよく聞きます。とくに早期退職につながりやすいのがお給料と労働時間に関する問題です。お給料に関しては、税引き前の給料、手取り額、生活費の想定なども事前に伝えておいたほうがよいでしょう。また、労働時間に関しては、確約できる範囲の現実的な条件を伝えることをお薦めします。よきせぬ残業などが発生する可能性がある場合は、それも含めて正直にインタビュー時に伝えておきましょう。

「こんな話じゃなかった」という思いが重なると、お店への不信感が高まり早期退職につながる可能性が高まりますので、注意が必要です。

〇 パフォーマンスに対する正当な評価がない

自分のパフォーマンスに対する評価を自らマネージメント側にアピールすることを苦手とする日本人シェフは一定数います。マネージメント側としては、よりよい待遇を求められない以上、日本人シェフが現在の評価に満足していると考えてしまいがちですが、心の中では、もっと評価してほしいと現在の評価に不満を感じているというケースは多いにありえます。あまり自己主張をしない日本人シェフはそのままにせずに、定期的に面談の機会を設けて、お互いに求める事を明確にしておくようにしてください。

〇 海外生活への疲れ

日本で生まれ育ち、海外経験があまりない日本人の場合、慣れない異国での生活で想像以上にストレスがたまっていることがあります。日本語が通じる日本人コミュニティが存在している大都市などであればあまり心配はありませんが、まわりに日本人がいないエリアでの仕事の場合は、マネージメント側が配慮することで早期退職は防げるかもしれません。定期的に日本に帰る往復航空券やプレゼントしてリフレッシュさせてあげたりするのも一案です。日本への往復航空券まではカバーできないという場合は、近場の日本人コミュニティがある大都市への往復チケットなどをプレゼントしている他店の事例もあります。

内定辞退についても、早期退職についても、日本人の国民性による理由によるものだとなかなかマネージメント側は理解できないものかもしれません。日本人シェフの内定辞退や早期退職を防ぎ長期的に働いてもらいたいという方は、ぜひ和食エージェントにお問い合わせください!

3. 採用に困ったら?

「日本人寿司職人に向けた自分の店のアピールポイントが分からない」
「こんな人材採用したいのですが、どうやっていいかわからない」
「以前自分たちで採用活動して失敗したので、今回は人材会社で本当に良い寿司職人を見つけてほしい」
「日本語ができるスタッフがいないので、日本人採用業務を丸投げしたい」

など採用に困りごとがありましたら、和食エージェントにまでお気軽にご相談ください。

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