日本人寿司シェフのスキルをResumeから判断するためには?

シェフを採用するプロセスの中で、一番最初に目を通すのは履歴書だと思います。他の国と異なり、日本には国民性を反映した独特の履歴書の書き方があり、日本人応募者が作成した履歴書の読み方を間違えると、採用はうまくいきません。日本人シェフの履歴書を数多く見てきた私たちが、履歴書の文字情報だけでどんなスキルがあると評価できるのか、お伝えさせて頂きます。

1. 日本における履歴書と海外における履歴書の違い

日本の一般的な履歴書には何が書いてある?

日本ではコンビニエンスストアなどで定型の履歴書が売られており、この履歴書のフォーマットに従い、名前、住所、生年月日、学歴、職歴、資格、趣味、志望動機などの基本情報情報だけを書くことが一般的で、職務内容の詳細については書かれていないことが多いです。一方、海外の飲食店で勤務経験のある方であれば、採用担当者が履歴書にどのような情報を求めているのか理解しているので、ポジションや職務内容の詳細まで書かれた履歴書を用意していることもあります。

なぜ履歴書での自己アピールが得意ではないのか?

元々日本では、スキルよりも人間性を重視する採用が好まれていたことや、自分のできることをあれこれアピールすることをよしとしない国民性もあり、いまだに多くの日本人寿司シェフは履歴書上で自身のスキルをアピールすることを得意としません。そのため、日本人寿司シェフの採用を成功させるためには、履歴書に記載された限られた情報を元に、実際にどのような職務内容なのか、どのようなスキルを持っているのか、採用側が推測しながらスクリーニングを進めていく必要があります。

2. 職歴と職務内容

職務経歴から分かることは?

まず、これまでの職務経歴から応募者のキャリア志向が推測できます。勤務先の業態やポジション、勤務期間などをチェックしてみてください。例えば、高級おまかせ寿司店に応募のあった応募者の職務経歴を見て、前職も前前々職も同様の店であった場合、本人がおまかせ寿司店でキャリアを継続したいと考えていることが容易に推測できます。一方、居酒屋、和食店、寿司店、イタリアン、寿司店と異なる業態を点々としている場合、本人のキャリアの方向性が定まっていない可能性もあれば、将来の独立前に幅広い業態で経験を積みたいと考え、意図的に職を変えている可能性もあります。このあたりは面接でしっかり確認する必要があります。

その他、海外勤務経験の有無も海外で働く日本人シェフを採用する上で確認すべきチェックポイントのひとつです。

勤務先から分かることは?

日本人シェフの履歴書には勤務先として会社名が書いてあることもあれば、店名が書いてあることもあります。店名がわかるようであればインターネットで検索し、業態、メニュー、客層、客席数(お店の規模)、客単価、オープニングスタッフとしての経験の有無などの概要がつかめるはずです。

職務内容から分かることは?

前述の通り、日本人シェフの履歴書には、店名(もしくは会社名)、勤務期間、ポジションと簡単な職務内容ぐらいしか書かれていない事が多く、これらの情報を元に具体的な職務内容を推測することになります。なお、いわゆる多店舗展開している有名和食店で働いていたとしても分業制を導入している場合は、焼き場の経験はあるが、揚げ場の経験はない、などといったケースもあります。一方、小さな街場の和食店でも、従業員が少ないばかりに、一通りすべて経験している可能性もあり、文字情報だけでは判断がむずかしいところです。日本の飲食店に詳しい方であれば履歴書の情報だけでも、ある程度のイメージはできると思いますが、スクリーニングの失敗を防ぐためにも、やはり日本人の採用経験者にチェックをお願いした方がよいかと思います。

3. 職歴以外の情報

学歴

中卒、高卒、専門学校卒、大卒と様々な学歴の方が日本の飲食業で働いています。シェフの場合、学歴よりも調理のスキルが重視されて当たり前ですが、国によって大学卒業資格がビザ取得に有利に働く可能性があります。また、調理師専門学校を卒業の場合、調理師専門学校で学んでいた期間も職歴の年数としてカウントされるケースもあります。

調理師専門学校卒業資格が応募者のスキルを担保するわけではないのですが、少なくとも若いうちから飲食でキャリアを積む意欲があるという点で、日本では調理師専門学校卒業の新卒を積極的に採用する傾向があるのは事実です。

調理に関する資格

日本人シェフの中でもっとも有名な資格は調理師免許です。調理師免許は、調理師専門学校を卒業した場合、もしくは2年以上の調理の実務経験+筆記試験に合格した場合、取得できます。その他、利き酒師やふぐ調理師の資格などもポピュラーです。

個人やお店の受賞歴

農林水産省などの公的機関や権威ある飲食メディア(ミシュランガイドなど)などから、勤務先もしくは応募者個人に対して賞を受けている場合は、履歴書のスクリーニングを進めていく上でのポジティブな要素のひとつになるでしょう。

英語力の資格

日本には英語力を示す資格が履歴書に記載されていることがありますが、採用担当者からするとその資格に馴染みがないために、履歴書に記載されたスコアがどのくらいのレベルに該当するのか分からないことがよくあります。一般的に英語のコミュニケーションに差し支えないレベルは、120点満点のTOEFL iBTで70点以上、9.0満点のIELTSで5.5以上、990点満点のTOEICで600点以上、1級が最高位の英語検定試験で2級以上、と言われています。

このように履歴書の文字情報だけでも、様々なスキルの有無を推測することができますが、実際の人柄や仕事へのモチベーション、その方との相性などを知るためにも、履歴書で興味を持った場合は面接も行うことをおすすめします。

4. 採用に困ったら?

「日本人寿司職人に向けた自分の店のアピールポイントが分からない」
「こんな人材採用したいのですが、どうやっていいかわからない」
「以前自分たちで採用活動して失敗したので、今回は人材会社で本当に良い寿司職人を見つけてほしい」
「日本語ができるスタッフがいないので、日本人採用業務を丸投げしたい」

など採用に困りごとがありましたら、和食エージェントにまでお気軽にご相談ください。

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